若手研究者支援

当会では、会員自ら古代ギリシアの歴史や文化を楽しむと同時に、この喜びが次の世代へと引き継がれることを願い、外部の若手研究者がギリシアへ渡航する際の財政的支援を行っております。 当会ではこの支援活動を「研究者支援プログラム」と呼んで、発足以来一貫して会の主柱事業にしてきました。

若手研究者への財政援助

会員は年会費として運営費の他に、研究者支援費を会に納入し、支援費会計にプールします。
選ばれた研究者のギリシアへの渡航費及び現地活動費(の一部)はこの支援費会計から賄われます。


支援研究者選定の流れ

① 大学や研究機関、既往の支援研究者(フェロー)などから広く推薦を集めます
② 各方面からの推薦をもとに、当会の選考委員による書類選考・面接により、候補者を1人に絞込みます。
③ 当該候補者について会員の合意が得られたら、最終決定となります。


支援研究者への制約・義務はあるのか

帰国後の支援研究者は、当会に対し、その研究テーマ・活動内容その他の面で一切の制約はなく、義務を負いません。


これまでの実績

1995年以来 2019年12月までに18名の研究者が選定され、既に17名がこのプログラムを利用してギリシアを訪問されました。
(一番最近の18人目の研究者は、2020年にギリシアへ渡る予定でしたが、新型コロナ蔓延の為 計画が進められず待機中です)
帰国後の研究者は、古代ギリシアに縁のある幅広い分野で 研究者・教育者・専門家として立派な活動をされております。
そのギリシア渡航を支援した研究者を、当会では親しみを込めて「フェロー」と呼んでおりますが、フェローの皆様からは 当時のその充実した旅について、後々まで感謝のお言葉を頂き、更に折に触れ、当会の定例サロンやシュンポシオンなどで それぞれの専門に発する新鮮な、有益なお話をお聴きしたりして、会員も喜びを共有しております。  
 

Copyright (C) Pausanias Japan