若手研究者支援

当会では、会員自ら古代ギリシアの歴史や文化を楽しむと同時に、この喜びが次の世代へと引き継がれることを願い、外部の若手研究者がギリシアへ渡航する際の財政的支援を行っております。 当会ではこの支援活動を「研究者支援プログラム」と呼んで、発足以来一貫して会の主柱事業にしてきました。

若手研究者への財政援助

会員は年会費として運営費の他に、研究者支援費を会に納入し、支援費会計にプールします。
選ばれた研究者のギリシアへの渡航費及び現地活動費(の一部)はこの支援費会計から賄われます。


支援研究者選定の流れ

① 1人分の支援額が当会の支援費会計に溜る時期を見込んで、当年の選定活動を開始します。
② 大学や研究機関、既往の支援研究者(フェロー)などから広く推薦を集めます
③ 各方面からの推薦をもとに、当会の選考委員による書類選考・面接により、候補者を1人に絞込みます。
④ 当該候補者について会員の合意が得られたら、最終決定となります。


支援研究者への制約・義務はあるのか

帰国後の支援研究者は、当会に対し、その研究テーマ・活動内容その他の面で一切の制約はなく、義務を負いません。


これまでの実績

1995年以降 2024年6月までに19名の研究者が選定され、既に18名がこのプログラムを利用してギリシアを
訪問されました。
 ※ 18人目の研究者は、2020年にギリシアへ渡る予定でしたが、新型コロナ蔓延の為 渡航が進められず
  長期の待機を余儀なくされ、その間にご本人の事情(博士論文の作成と提出)も加わり、いまだに
   待機を継続中です。
 ※ 今春(2024年)新たに選定された19人目の研究者(女性、大学院生)は、9月初から1ケ月掛けて
ギリシア渡航を完遂し、10月初に帰国し大学院に戻りました。

歴代の研究者諸氏は帰国後は、古代ギリシアに縁のある幅広い分野で 研究者・教育者・専門家として立派な活動を
されております。/

ギリシア渡航を支援した研究者を、当会では親しみを込めて「フェロー」と呼んでおりますが、フェローの
皆様からは当時の充実した旅について、後々まで感謝のお言葉を頂き、更に折に触れ、当会の定例サロンや
シュンポシオンなどでそれぞれの専門に基づく新鮮な、有益なお話をお聴きしたりして、会員も喜びを共有
しております。
 
 

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